貧困層へのビジネス
12月23日、「BOP層向けビジネス・製品開発ラウンドテーブル」に行ってきました。
今年の夏にアライアンス・フォーラム財団のマイクロファイナンス研修コースを通じて一緒にバングラデシュに行った槌屋詩野さんという方が発起人だったので、ふらりと遊びに行く感覚で参加させていただいたのですが、非常に楽しい時間を過ごせ、同時に色々と考えさせられました。
「BOP(人口ピラミッドの最下層)ビジネスとは何か?」
最近BOP関連の本も多く出ていて、「今後はBOPへのビジネスが大事だよね」とは考えていましたが、考えの甘さを痛感しました。
どうもBOPビジネスは「どうBOPにモノ・サービスを売るか」という市場戦略の文脈で語られることが多い気がするのですが、詩野さんのスタンスは違いました。
「インドの村の商店のおっちゃん」「バングラデシュで自営業ビジネスを行う女性」、彼らと一緒に商売やるのが、BOPビジネスだと。
ビジネスパートナーが見えずに、売る相手のことをちゃんと知らずに、商売は出来ない。
よく考えれば商売の基本なのですが、「貧困層を救うBOPビジネス」という言葉にどこか踊らされかけていた自分に気付きました。
バングラデシュや東南アジアの国をじっくり回ってきてもなお自分の主体をそこに置くには至っていなかったのか。
日本という先進国からの目で見ていたにすぎなかったのか。
ラウンドテーブルに参加された方は、問題意識を強く持っているだけでなく、大小関わらず自分で途上国で何か行動を起こしている方々が多く、実際動いてみたからこその熱気・実態感を感じました。
自分もちっさなことからやってみます。
途上国関係だけでなく、自分が興味あることは全て。
情報や経験のインプットに偏りがちなので、それを再度形にして伝えていくアウトプットへ。
2009年年末、ゆっくり、いい日。
槌屋詩野さんのblog「nouvelle shinoise」
http://d.hatena.ne.jp/shinoise/